活発でいたずらな子猫、落ちついた成猫、どちらもとてもかわいいものです。健康な子猫はキラキラした瞳をいつでも好奇心でいっぱいにして、楽しいことを探しています。CFAジャパンでは血統種の子猫・猫との素晴らしい出会いのために、以下のような点にご留意されることをお薦めします。

ブリーダー選びのコツ

●動物取扱業に登録し、広告に動物取扱業で規定されている情報を表示しているかどうか。
平成18年6月から日本では法律によって子猫の繁殖、売買に際して動物取扱業の登録と動物取扱者識別章の表示が必要になりました。住所等の必要な情報が表示されているかをご確認下さい。

●CFAのナンバーを取得できる、または取得している子猫かどうか。
問い合わせをする際にCFAナンバーが取得できるかどうかブリーダーに問い合わせ、譲渡時に登録のためのブルースリップまたはイエロースリップをブリーダーからもらうか、又は後日送付してもらえるかを尋ねて、是非CFAに登録されたCFAナンバーのある子猫を入手して下さい。

●繁殖している猫種について、豊富な知識をもっているか。
種独特の遺伝性欠陥はない猫がほとんどですが、いくつかの猫種では遺伝性疾患に注意して繁殖しなければならないものもあります。説明を求めた時に明確で分かりやすい説明をしてくれるかどうかは、大切なポイントでしょう。各猫種の遺伝性疾患については検索サイトを利用し、その猫種名と「遺伝」「疾患」などのキーワードで確認できることでしょう。

●子猫の購入を決める前のキャッテリ-訪問を承諾しているか。
猫は生き物ですから、良い環境で正しい繁殖を行っていたとしても、体調を崩す事はままあります。しかし、CFA登録キャッテリ-は動物愛護の精神に則り、行き届いた健康管理を行い、猫たちが健やかに過ごせる清潔な環境をキープするべきです。子猫やそのキャッテリーにいる猫たちの様子を見学し、育成環境を知ることは、これからオーナーになろうとする人の権利です。

但し、ブリーダーはペットショップではありません。
見学者がある時には、ブリーダー自身もスケジュールを調整して迎える事になりますし、子猫にも負担がかかります。購入、もしくは購入検討の意志なく遊び半分で見学を申し入れることはマナー違反です。

●子猫の繁殖における情報を開示しているか。
一般の方が聞いてもピンとこない専門的な分野になるかもしれませんが、その子猫がどのような交配によって生まれて来たのかを確認し、納得した上で購入を決めてください。交配には様々なパターンがあり、後日、届けられた血統書を見てから、ご自身の思惑とは違う交配方法だったことに気づいた結果 、トラブルに発展するケースもあるようです。例えばアメリカンカールなどは雑種猫との交配が許可されています。インブリードと一言で言ってもきちんと管理・計画された上で行われるものとそうではないものがあるようです。正しく説明を受け、納得できた時に購入を決めましょう。

子猫の譲渡を決める場合

●子猫の譲渡は最低生後3ヵ月以上、できれば4ヵ月以上で行いましょう。
●2回の予防接種をおえた証明書、健康診断書を受け取って下さい。
●子猫を迎え入れる時には、可能な限りキャッテリ-を訪問し、親猫やその他の猫を見ましょう。
●譲渡条件については契約書などの文章を作成し、双方、確認の上で署名・押印してください。
  双方の合意により血統書を添付しない(血統登録をしない)ときは、
  その旨、文書(契約書に追記等)に残した方が良いでしょう。
  また、ショーエントリーや繁殖が条件に含まれる場合には慎重な取り決めをお薦めします。
●予期しないトラブルには、双方が各自の責任と誠意を持って解決すること。互いの感情よりも第一に「猫について考える」ようにしてください。

子猫の譲渡を決めたあとは

●子猫の健康を維持するために、普段、食べているフード、使っているトイレ砂、適切な温度、性格など、子猫に関する情報をなるべく沢山、聞いておきましょう。

●長毛種の場合は、特にコートのお手入れについてしっかり習って下さい。 毛玉 が出来やすい種類の時には、こまめなケアが大切になります。

●子猫はデリケートです。元気や食欲はあるか、なにか変調はないか、毎日のふれあいの中で少し気をつけてあげてください。ですが、心配しすぎるのも良くありません。 人間の赤ちゃんに接するような気持ちで、大切に育ててあげてください。その子はきっと貴方の大切なパートナーになってくれることでしょう。

大人の猫(リタイアードキャット)の入手

●ショーやブリーディングを引退した成猫はリタイアードキャットと呼ばれ、引退した猫達に落ちついた生活をさせたいという希望から、欧米では新たに一般の家庭に譲渡するのが一般的です。日本ではまだあまり理解されていませんが、仕事で日中家にいない方や、子猫の相手が難しい場合、お年寄りのいるご家庭には大人になった猫の方が猫と人間双方にとって良い場合もあります。子猫は元気でやんちゃで愛おしいですが、大人になった猫とは落ちついた暮らしが維持できるでしょう。また、リタイアードキャットにはその猫種として優秀な猫が多くおりますので、そういった猫との暮らしを望まれる方には良い選択の一つです。

●子猫の場合と同じように、ブリーダーの環境や猫達の健康状態を確認することが大事です。成猫は既に個性がはっきりしていますから、その猫の年齢、性格、血統、体質、健康状態、雌であれば出産経験の有無と回数等の詳細な情報を得て、納得してから猫を迎えることをお勧めします。譲渡時に支払う金額についてはそれぞれのブリーダーで違いますが、大抵は子猫を迎えるよりも低い金額でしょう。避妊去勢手術代ワクチン代等の必要経費程度というブリーダーも多く見られます。