CFAキャットショーには全国から数多くの猫がエントリーされています。愛猫を守ると同時に、他の猫ちゃんに迷惑をかけない為にもいくつかの注意が必要です。ここでは、ショーに臨む前の準備から当日の行動、その他について解説しています。
ショー前日までの準備
必ず一定期間内に予防注射の接種してください。皮膚病、ノミ、耳ダニなどは失格です。完治・駆除が済んでから出陳しましょう。猫の手足のツメを切ることも忘れずに。コンディション不良の場合は欠席しましょう。
持ち物
会場に到着してから慌てる事のないよう、十分な準備をしてショーに出かけましょう。初めてのエントリーでショー会場にも出かけたことのない人にとっては、何を準備したら良いのかわかりにくいものです。ショーキャットを譲ったブリーダーさんは、ぜひ細かいフォローをしてあげてください。
●ケージカバー 待機ケージを囲うカーテンです。他の猫ちゃんとの接触を防ぎ、過剰な緊張やトラブルがないよう、あなたと周囲の方の猫ちゃんを守るものです。隣が透けてみえるような素材は避けましょう。ショー会場にショップのブースがあれば、当日の朝、購入することも出来ます。 ※ 必ずショップがあるかどうかをショー主催者に確認してください。 | |
●マット 待機ケージの床に敷物を入れてあげましょう。ペットシーツでもOKです。 | |
●トイレ 猫ちゃんが入れるサイズの簡易トイレと砂、またはシーツを持参しましょう。折りたたみできるポータブル猫用トイレや、大きめのタッパーなどが利用できます。 | |
●フード関連 フードと水をいれる容器を忘れずに。あまり大きいものは狭い待機ケージの中では邪魔になります。安定性のある小振りなものが良いでしょう。普段から食べているフードや猫ちゃんの好物を用意してゆきましょう。 | |
●グルーミング用品 コーム、ブラッシング剤などの一般的なグルーミング用品の他、消臭剤、消毒液、爪きり、綿棒、ティッシュ、ウェットティッシュ、バンソウコウなどを用意しておくと思わぬトラブルにも慌てずに済みます。見本の写真は長毛種の方のシャンプー類とコーム、爪きりです。 | |
●筆記用具 会場で受付を済ますと、そのショーのカタログが渡されます。各リングごとの成績やアンオフィシャルカウント、ファイナル結果などを書き留めておきましょう。 | |
●レジストレーション カタログには猫ちゃんの登録ナンバーと登録内容が記載されています。間違いがあるとショーでの成績が無効になる場合がありますから、マスタークラークで訂正用のシートに記入・提出する必要が在ります。確認のためにもCFAの血統登録証明書【REGISTRATION】のコピーを持ってゆくと良いでしょう。 | |
●その他 猫ちゃんのおもちゃや、キャットニップを持参して、審査待ちの時間に猫ちゃんと遊んでいるオーナーさんも多いようです。これらのグッズもショップブースにいろいろそろっています。 |
ショーが始まったら
各リングに審査を受ける猫ちゃんの番号札が立ちます。この番号はカタログに記載された、そのショーでのエントリーナンバーです。ご自分の猫ちゃんの番号があがったら、速やかに審査ケージに出陳してください。遅れるとアブセント(棄権)と見なされ、そのリングは失格になります。
会場内で大きな声で会話をしたり、大きな笑い声を出すのは止めましょう。ナーバスになっている猫ちゃんもいます。審査の前後に猫ちゃんを連れて歩く時には、他の猫と目が合わないよう、注意してください。
また、 会場はきれいに使用するように心がけましょう。1人の不注意は全員の迷惑になり、最悪の場合は、今後、その会場の使用ができなくなることもあります。飲み残しのジュースや猫の飲み水はきちんと始末しましょう。トイレが詰まるような物(ティッシュ、ペットシーツなど)は、決して流さないでください。会場内にショースタッフが設置したゴミ袋があるはずです。「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」はきちんと分別 しましょう。
ファイナルなどで勝利した猫ちゃんには拍手を忘れずに。CFAキャットショーは、ショーマンシップに則り、参加する義務があります。他の猫や審査員を批判したり自分勝手な批評をしたりという、競技者精神に反した言動はCFAショールールで罰せられます。
トラブル
猫が逃げた場合は会場アナウンスが入ります。 飼い主の方だけが捕獲にあたり、他の人は猫ちゃんの逃げ場所を示すだけにして、静かにすることを守ってください。猫ちゃん、または貴方自身に何らかのトラブルが発生したら、すぐにショースタッフに知らせてください。ショールールに適応した速やかな処置がトラブルを最少にすることになります。
宿泊施設(ホテル・旅館)の利用
2日間開催のショーが中心になり、各ショー主催クラブはペットと一緒に泊まれる宿泊施設の確保に苦労しています。部屋の中では、猫ちゃんをケージやテントから絶対に出さないでください。普段はしっかりおトイレを覚えている猫ちゃんでも、緊張性の下痢やトイレが分からないせいでの粗相をする場合もあります。部屋や蒲団を汚してしまった場合、損害賠償を求められることがありますし、以後のキャットショーで利用できなくなることもあり、CFAのみならず、他団体のキャットショーにまで迷惑をかける結果 になります。